緒方カープが散った。3連敗で借金5。首位ヤクルトと7・5ゲーム差に広がり15年シーズンの優勝の可能性が消滅した。得意としていた巨人マイコラスを崩せず、2戦連続、今季15度目の0封負け。だがクライマックス・シリーズ(CS)の可能性はまだ残る。緒方孝市監督(46)も再スタートを誓った。今日25日からの3位阪神との3連戦(マツダスタジアム)で激しく戦う。

 24年連続のV逸が決まった。緒方監督は肩を落とし、バスへと歩を進める。今季2戦2勝だった巨人マイコラスを崩せず、2戦連続今季15度目の0封負け。痛恨の3連敗で首位ヤクルトとは7・5ゲーム差に広がった。奇跡を信じて始まった12連戦はこれで1勝6敗。借金は5まで膨らんだ。敗軍の将は言葉の端々に悔しさをにじませた。

 緒方監督 このままで終わるようなシーズンなら、チームとして全然力がないということになってしまう。もう1回、残り試合、明日広島から。もう1回、最後。最後の最後まで。うちの野球が出来るように。思い切って選手が躍動出来るようにやっていきたい。

 安打が出ても連打が出ず、決定打も出なかった。目下12連戦を戦い、移動も長距離、デーゲームとナイターを交互に戦う変則日程。ここまで7戦中5戦が人工芝の球場と、疲労が蓄積していた。ただ「条件はどこも同じ」と指揮官。それでも勝たなければいけなかった。がむしゃらな全力は空回りに終わってしまっていた。

 確かに夢は途絶えた。4月以降、セ・リーグで唯一首位に立てなかった。当然現実は重く受け入れなければならないが、まだCSの可能性が残っている。幸い3位阪神が敗れ2・5ゲーム差は変わらない。諦めないのが緒方カープだ。今日25日からは本拠地マツダスタジアムに戻ってその阪神との3連戦が待っている。

 反省は終わってからでいい。もう、やるしかない。若手はがむしゃらに、リーダーに指名され、試合に出続けるキクマルも、ベテランだって満身創痍(そうい)で戦っている。底力を信じて切り替えよう。それでも左翼スタンドを赤く染めたファンを、裏切るわけにはいかない。【池本泰尚】