有終のV打! 今季限りで現役を引退する中日谷繁元信兼任監督(44)が、名古屋のファンに戦う姿勢を示した。「8番捕手」で先発すると2回1死一、三塁で迎えた1打席目。秋山から左前に先制の適時打を放った。「ナゴヤドームでは最後だという自分の執念が、あのコースに打球を飛ばしたのだと思います」。自ら代走を告げると、ベンチ前で阪神福留から、さらには親交の深い歌手松山千春からも花束を受け取り、目には涙がにじんだ。

 この日はDeNAが敗れたため、8月29日以来の5位に浮上。選手として最後となる26日の古巣DeNA戦(横浜)も全力で戦う覚悟だ。

 試合後には、本拠地最終戦のセレモニーとして、ファンにあいさつ。「期待に応えられなくて申し訳ない」とざんげ。「来季は皆さんの期待に応えられる戦いをしたい」と再建を誓った。

 最後は和田の胴上げに続き、スタンドからの「谷繁コール」に応えるように選手から胴上げされた。「選手には予行練習だと言いました」。専任監督として臨む来季は、うれし涙を流して宙を舞う。【桝井聡】