中日谷繁元信兼任監督(44)が今日26日のDeNA戦(横浜スタジアム)で現役最後の姿を見せる。「8番捕手」で先発して1打席で交代の予定だ。プロ入り以来13年を過ごした古巣の本拠地をラストプレーの地に選び、史上最多3021試合目の出場を飾る。
兼任監督が最後に選んだのは汗と涙と喜びが詰まった横浜スタジアムだ。「最後のわがままを聞いてもらって」と締めくくりの地は異例のビジターになった。24日のホーム最終戦にも出場したが、和田の引退試合と重なり、後輩に主役を譲った事情もあった。
「27年間ずっと試合に対して準備してきたことを最後まで同じようにやります。頭と体の準備をね。それだけです。その積み重ねで今の自分を作り出してきたのだから。最後まで崩すことはありません」
試合のなかった25日、横浜に移動した兼任監督は、穏やかな表情で現役最後の日を控えた心境を明かした。“引退試合”の意識はせず、最後まで平常心で「選手谷繁」を全うする。
前日24日のホーム最終戦では、2回の第1打席で先制の左前打。勝負強さ、ミートのうまさを存分に示し、ドームを沸かせた。ホームでの最終打席が決勝打になり、最後はファンに促されて胴上げもされた。名古屋の中日ファンには最高の形で別れを告げた。
そして今日いよいよグラウンドを去る。「間違いなく泣くと思う」と話した背番号27。だが、涙をぬぐい去ったその瞬間から、いよいよ「専任」監督としてのスタートを切る。前日のホーム最終戦セレモニーでは「監督として責任を感じている」と場内のファンにBクラスに沈んだここ2年の低迷をわびた。「9・26横浜」は伝説的捕手の最後の足跡を刻むとともに、新しい挑戦を始める1日になる。【柏原誠】



