ソフトバンク工藤公康監督(52)が、今日14日に開幕する「2015 SMBC日興証券 クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージの全勝突破を誓った。13日、ヤフオクドームで行われた全体練習の前に円陣を組んで、ナインを鼓舞。「1つも負けるつもりはない」とロッテの下克上阻止に強気の言葉が飛び出した。日本一連覇を実現するために、CSを全勝で通過する決意だ。
本拠地の外野エリアに輪ができた。選手、スタッフで組んだ円陣。工藤監督が1歩、前に踏み出した。丁寧な言葉づかいの中に、強いメッセージがこめられていた。「1つも負けるつもりはありません。全部勝つつもりで、強い気持ちでがんばってほしい。勇気を持って、打席に入って、マウンドに立って、投げてほしい。CSを勝って、日本シリーズを連覇して、ホークスの強さを日本中のファンの皆さんに示しましょう」。日本一連覇の道には、2つのシリーズがある。3位ロッテとの最初の関門。全勝突破を誓い、ナインを鼓舞した。
ロッテの下克上は、「5年周期」と言われる。05、10年ともに敗退し、日本シリーズ進出を逃したのは、ホークスだった。嫌なジンクスが紙面に踊る。工藤監督は平然と言った。「いいんじゃないか。向こうは下克上で盛り上がってくれたら。今から、楽しい試合が始まるぞ。勝てば、日本シリーズに行けるんだ」。3位に18・5ゲーム差をつけたが、楽観しているわけではない。「余裕があるわけじゃない。勝たなきゃ、日本シリーズに行けない、と思うよりもいいだろ。考え方の違いだ」。
現役時代には、日本シリーズに14度出場し、短期決戦の怖さを知り尽くしている。シーズン終了後の全体練習では、投内連係をメニューに必ず組み込んだ。1つのミスが失点につながり、シリーズの流れが一気に相手に傾く可能性がある。強気な口調の裏に、スキのない野球へのこだわりがある。「現役と指揮をするのは違うが、僕も絶対に負けられない気持ちで、積極的に選手を動かして、作戦をとりたい。ここで1つも負ける気はない。日本シリーズまですべて勝って、連覇を成し遂げるようにがんばっていきたい」。
9月失速のジンクスも乗り越えた。シーズンと同じく、前向きな思考と徹底した準備で、難関突破に挑戦する。【田口真一郎】
◆ソフトバンクのプレーオフ(04年以降)・CSでの対ロッテ 04年以降でソフトバンクは過去2度、レギュラーシーズン勝率1位ながらポストシーズンでロッテに敗れている。05年プレーオフでは第2ステージでレギュラーシーズン2位のロッテに2勝3敗で敗退。10年CSでは3位から勝ち上がってきたロッテに3勝(アドバンテージ1勝含む)4敗で敗れた。なお、07年CSでは第1ステージでレギュラーシーズン2位のロッテ、同3位のソフトバンクが対戦し、2勝1敗でロッテが制している。



