阪神から来季監督就任要請を受けているOB金本知憲氏(47)の決断が秒読みに入っていることが14日、分かった。関係者によれば、これまで3度の交渉を重ねるうちに慎重だった姿勢が五分五分となり、要請受諾へ傾いている。この日も球団側が接触した可能性はあるが、正式な返答はないという。球団は誠意を持って最後の説得に当たる方針で、金本監督誕生へカウントダウンに入ったといえる。
和田監督の退任会見が終わった翌日、南球団社長は西宮市内の球団事務所に姿を見せた。金本氏との交渉進展について問われると「ありません」とだけ話して沈黙を貫いた。この日も球団側が極秘に連絡した可能性があるが、金本氏から返答はなかったという。
関係者によれば当初から慎重だった姿勢は徐々に五分となり、受諾へと傾いているという。返答期限も今週中がメドとなっており、阪神の新監督誕生はカウントダウンに入った。
1日に正式に要請を受けた際は慎重な姿勢だった。後任候補に挙がった時点で、近い関係者に「指導者経験のない自分が重責を果たせるのか」と話すなど、人気球団再建という難題に慎重な姿勢だった。将来的な指導者への希望を抱く一方で、人気球団を取り巻く影響力の強いマスコミやOBという環境への不安、そして、周囲の協力を得られるのかという憂慮などがあったという。2度目、3度目の交渉で球団側が改革を託したいという誠意を示し、説得することで決意が固まりつつあるという。
投打ともに主力は外国人とベテラン中心の構成で、チームには若手の台頭が進まない悩みがある。新監督は「勝利」と「育成」の両立という難題を背負わなければならない。前日13日の和田監督の退任会見で坂井オーナー、南球団社長の両トップが、名前こそ挙げなかったが「変革」というキーワードで新監督像を語ったのは、金本氏を念頭に置いているからに他ならない。球団は3年契約を基本に、最大5年の長期契約も準備している模様で、全面バックアップする方針だ。関係者によれば、金本氏は近く最後の熟考を終えて決断する見通しだ。球団側も最後の説得に全力で当たる方針。待望の金本監督誕生が近づいてきた。



