巨人先発のマイルズ・マイコラス投手(27)が、6月12日ロッテ戦以来の黒星を喫した。「負けたのがCSで残念。失投を打たれてしまった。失投を、うまく流された」。2点を追う6回1死満塁、バレンティンに許した中前2点適時打で試合は決まった。
カーブから入り、スライダーと交互に反復させ、並行カウントの5球目だった。バッテリーは再びカーブを選択した。コースはすべて外角だった。大砲は第1戦で無安打。外角の変化球に合わず、ボールから大きく離れた三振も2度、喫していた。原監督は「2人でベストの選択をしたということ」。捕手小林は「考えた中で」。ウイークポイントを突く手だった。
しかしバレンティンは、5球目の113キロにちょこんとバットを合わせてきた。60本塁打をマークした13年シーズン、打率も3割3分を残している。状況に応じてスイングを切り替えるしたたかさで、131打点を稼ぎ出した。初対戦時に印象を問われたマイコラスは「ヤクルトに所属している選手、しか知らない」と話している。大きな試合で怖さを思い知った。
川端、山田、雄平。そしてバレンティン。ヤクルトが誇る“銘柄”に、勝負どころで4安打を集中された。原監督は「ボールの走りは良かったが、ベース板の中に集まっていた」と言った。一方のヤクルト先発小川はこの回、1番からの巨人打線に対して力勝負を挑み、3者凡退に封じた。押し切られ、かわせなかった。対照的な6回の攻防がそのまま結果に表れ、ヤクルトに1歩リードを許した。【宮下敬至】



