阪神が監督要請しているOB金本知憲氏(47)から一両日中に返答を受ける見通しであることが15日、分かった。関係者によれば、ここまで3度の交渉を行った球団と金本氏は「18日」を返答期限とする認識を持った。最後の熟考には時間的な制約もあり、早ければ今日、明日に決断してもおかしくない状況だという。球団は「金本氏以外にない」という姿勢で待つ方針も判明した。

 決断の時がくる。猛虎が新しいスタートを切る瞬間がくる。関係者によれば、CS敗退となった12日、3度目の交渉を行った際に金本氏と球団は「18日」を返答期限とする認識を持ったという。ただ、和田体制が終わり、ドラフトなど来季への時間的な制約もあるため、一両日中にも結論が出る見通しだという。

 金本氏は1日に監督要請を受けたことも含めて、これまで球団側と3度交渉を行った。関係者によれば最初は慎重だった姿勢が球団と話し合いを重ねるうちに徐々に五分五分となり、受諾へと傾いてきたという。今は最後の熟考に入っており、覚悟が固まるのを周囲は期待して待っている。

 この日、阪神の南球団社長は西宮市内の球団事務所に姿を見せた。交渉の有無についてすら沈黙を貫いており、多くを語ることはなかった。ただ、球団も不退転の覚悟で返答を待つ方針だ。

 10年間優勝から遠ざかっているチームを抜本的に改革するためには新時代の象徴となれる監督でなければならないという。球団関係者は「80周年を終えて、今までに区切りをつけて新しいスタートを切るには、金本さん以外には考えにくい」と話している。1日の要請から誠意を示して粘り強く交渉してきた。最後の説得までを終えて、今は「受諾」という答えを信じて、待っている状況だということも判明した。

 12日には坂井オーナーが新監督への期待をこう語った。

 「熱くタイガースを変えていけるという。再建するという言葉が適切なのか。出直すという言葉が適切なのか。1度、つぶしてしまって、新しくつくっていくという言葉が適切なのか。新しく第1歩をスタートしていける体制を早くつくりたいと思います」

 名前こそ挙げなかったが、その期待の先にあるのは金本新監督という答えに他ならないだろう。改革へ向けた大きな第1歩は目前に迫っている。

<阪神監督問題経過>

 ◆9月27日 広島に連敗し、優勝が消滅。

 ◆28日 来季新監督をOBの金本知憲氏に要請するよう最終調整に入った。

 ◆30日 球団が、和田監督の今季限りでの退任を正式発表。電鉄本社での坂井オーナーと南社長のトップ会談で金本氏に正式に監督要請することを決定。

 ◆10月1日 南球団社長が金本氏と交渉を持ち、監督就任を要請。

 ◆8日 球団と第2回交渉。金本氏は慎重な姿勢を崩さず返答も見送り。

 ◆12日 チームは巨人に敗れ、CS敗退。今季の全日程が終了した夜、第3回交渉が行われた。双方がおよそ1週間後をめどに結論を出す方向を確認。