「三種の神器」で天然芝元年に挑む。楽天の守りを支える藤田一也内野手(33)が、本拠地コボスタ宮城の天然芝化に対応すべく、新たに2種類のスパイクを新調したと26日、明かした。

 13、14年と2年連続のゴールデングラブ賞を獲得した名手の準備は、周到だった。契約するミズノ社に伝えたこだわりポイントは「天然芝で滑りにくく、体に負担のかからないものをお願いします」。意見交換を重ね、<1>金属歯ではなく樹脂製のポイント式、<2>金属歯が短い、の新スパイクが完成した。「これだけの種類を用意したのは今回が初めてです」。この2種類に従来のモデルを加えた3足が16年の相棒となる。

 守備で生きる者として、誰よりも天然芝対策には気をもんできた。「1年戦う上で、なるべく早くに見通しを立てたい。天然芝の球場で行う自主トレで3つを試して、歯の長さなど、合うものを見つけていく」。3月25日の開幕戦から最高の守備を見せるために、着々と歩を進める。

 道具だけではない。「同じ天然芝でも、球場が違えば特徴も違うので」と、マツダスタジアムや甲子園でプレーする選手の映像は繰り返し確認した。広島梵には直接意見も求めた。「鳥谷さんや菊池の守備位置を見たら、芝の後ろなど極端な位置で守ることもあった。どんな意図でやったのかなど、引き続き見て盗んでいかなければ」と、守備への探求心はとどまることがない。目標は、限りなく10割に近い守備率を残すこと。13年の日本一を支えた守備の要が、天然芝でさらに躍動する。【松本岳志】