さあ、まとめてかかってきなさい。ソフトバンク王貞治球団会長(75)が5日、11球団のホークス包囲網を破り、21世紀初の日本一3連覇を誓った。この日がヤフオクドームでの事務所開き。バットで鏡開きを行った勢いそのままに、今季へのチームへの熱い思いを語った。
新年早々、ちょっぴり刺激的なコメントが飛び出した。王球団会長は、鏡開きを行うと、日本一になった昨年を振り返り、正直な気持ちを吐露した。
王球団会長 もっとしんどい戦いになると思ったが、予想以上にいい戦いで勝てた。ちょっと物足りないという複雑な心境もあります。
90勝でぶっちぎりのリーグ優勝。交流戦で広島にこそ1勝2敗で負け越したが、他10球団には勝ち越し。ホームでもビジターでも、デーゲームでもナイターでも勝ち越した。クライマックスシリーズは3位ロッテと対戦し、3連勝(+アドバンテージ1勝)で突破。日本シリーズもヤクルトに4勝1敗と圧勝だった。そんなシーズンを「物足りない」とは、何とも意外なコメント。ただ、背景には球界への熱い思いがある。
相手が昨年と同じレベルでは、パ・リーグが、球界そのものが、つまらなくなると心配する。戦力充実のホークス同様に、他球団が強くなれば、ファンに高いレベルでの戦いを提供できる。「11球団が打倒ホークスで盛り上がっているので、心して戦わなくては。毎年、戦い方は違う。連覇を考えないで、2016年を絶対に勝つんだという気持ちでやってほしい」。現役時の巨人V9時代に、セ5球団の包囲網をくぐり抜けてきただけに、ホークス包囲網は覚悟の上だ。
もちろん、自軍への自信は揺るぎない。メジャー挑戦を表明している李大浩の去就は流動的だが、松田が残留し、和田も復帰。「チーム内の競争も激しい。昨年より投打とも層が厚くなっている。キャンプ、オープン戦、開幕とどういう野球をやってくれるのか楽しみ」。各球団がエース級をぶつけてこようが、まとめて退治して、3連覇のゴールテープを切る。【石橋隆雄】



