羽生を追い越せ! 楽天の新人9選手中8選手が6日、仙台市内の泉犬鷲寮に入寮した。ドラフト4位堀内謙伍捕手(18=静岡)は体長70センチの「くまのプーさん」ぬいぐるみを持参した。

 プーさんは仙台市出身のフィギュアスケート羽生結弦(21)が試合に持ち込むことでも有名。宮城の星に負けず、コラボレーションできるような活躍をしたいと意気込んだ。入寮しない既婚のドラフト5位石橋良太投手(24=ホンダ)をのぞく、選手はこだわりの品を手に新生活を開始。11日から始まる新人合同自主トレにそなえる。

 大好きなプーさんを抱きしめると、堀内の笑顔がとろけた。「寝る時には抱いて寝てます。このサイズじゃないとしっくり来ないんです」。自室「13号室」にひっきりなしに訪れる報道陣の質問に答える時も、いとおしくなで続けた。体長70センチの相棒が緊張を紛らわせてくれた。

 なくてはならない存在だ。実家にはディズニーグッズがたくさんあるほどのファン。3カ月前に友人がプレゼントしてくれた。以来、眠る時はずっと一緒だ。「プーさんなしだと寝心地が悪いんです。プニプニしててかわいらしいところが好きです」と夢の国の住人が持つさわり心地が、快眠に導いてくれている。

 「堀内=プーさん」のイメージを勝ち取る。プロ入りし、「いつかコラボレーションしてみたいです」と大好きなキャラクターとの競演を夢見た。立ちはだかる大きな壁は「ゆづくん」こと羽生。海外遠征などにもプーさんを連れて行き、競技後にはファンから投げ込まれたぬいぐるみでリンクが埋まる。羽生を超える活躍が必要と聞かされると「そんなにすごいんですか…。活躍して、いつか僕もそうなれたら」と東北のスターになると誓った。

 まずは11日から始まる新人合同自主トレで体をつくり、開幕1軍を目指す。「3月には(オープン戦で)静岡で試合があるので、試合に出られるように頑張ります」と意気込んだ。つらい時も、寂しい時も、相棒がいれば大丈夫。プーさんのように誰からも愛される選手を目指し、練習に励む。【島根純】