巨人が3軍を「流し」で鍛える。今季から新設の同軍が6月ごろに台湾に遠征し、6試合の練習試合を行うことが7日、決まった。年間90試合を予定するが対戦相手を求め、60試合が国内でのビジター戦。さらに異国の地に乗り込んで社会人、大学生らアマチュアを相手にする。若手や育成が主体のメンバーにとっては貴重な実戦経験となる。

 台湾にはメリットも多い。遠征費用も沖縄と同程度。またウインターリーグにも選手を派遣しており、パイプがある。球団幹部は「台湾は日本野球、巨人が好きな人が多い。王さんのレジェンドも残っている。台湾との関係はこれからも強化したい」と発展性にも期する。

 宮崎春季キャンプでも鍛錬の場が用意される。木の花ドームに隣接する広場、通称「北島グラウンド」を3軍用に土の部分を2~3メートル拡大するなどプチ改修予定。近年は一般向けに開放されているが木佐貫スカウトが「芝生で走った記憶がある」と回想するように、もともとは投手陣の練習で使われていた。ひむかスタジアムがメーン球場だった時代にサブで使われていたことから「サブ→北島三郎→北島グラウンド」と巨人内で命名された。酒場を回って歌う「流し」から成り上がった国民的演歌歌手のように、3軍も1軍のスターダムを目指す。

 抱えている人材が増えた。高橋監督が「いろんな知恵と工夫をしながらやらなきゃいけない」と言うように英知を結集させる必要がある。眠れる卵たちの旅の日々が、将来の巨人を強くする。【広重竜太郎】