指揮官から託された沖縄の地から、はい上がる。巨人内海哲也投手(33)が10日、沖縄・那覇市内で山口、宮国、小山、今村、平良らとの合同自主トレを公開し、完全復活を誓った。「この最高の環境の中でしっかり体を作って、監督の期待に応えられるようにやる」と決意を込めた。
沖縄への移動を決断したのは、昨年の春だった。キャンプ中に高橋監督から、「沖縄に来ないか」と誘われた。12年から始まった那覇自主トレ。当時は現役だった高橋監督から、リーダーとしての資質を評価され、事実上の後継者に指名された。「重みをしっかり胸に刻んで、引っ張っていく」と決意。この日の夕食は同球場で練習する中井、辻の野手組も招待した。
大好きだったグアムを離れ、練習の内容と量にも創意工夫を加えた。ウオーミングアップを兼ね、宿舎から球場へ自転車で移動。ストレッチの効果を上げる目的でバドミントンを採用し、アジリティー(敏しょう性を鍛える)と同じ目的でラグビー、体幹を強化するために45キロの重りを乗せたソリを綱で引っ張る「綱引きトレ」を導入した。
単調な練習の中にも、刺激を入れた。ダッシュの前にロングティー打撃を実施。2チームに分かれ、マウンド付近から相手チームが外野に打った球を競争形式で拾った。センターは122メートルで、最長200メートルを計12本×2セット。内海は「しんどいメニューでも、球を追うことで気が紛れる。集中して、いい練習ができています」と話した。
左肩の回復もアピールした。元日から距離を徐々に広げ、この日は60メートルのキャッチボールを実施。「不安や怖さはあるけど、克服しないと前に進めないので」と話した。南国・沖縄を起点に、復活ロードを作り上げる。【久保賢吾】



