阪神能見篤史投手(36)が2月のキャンプで金本知憲監督(47)との「対決」を熱望した。17日、キャンプ地の宜野座村営野球場で自主トレを公開。プロ12年目のベテラン左腕は、指揮官にブルペンの打席に立ってほしいとリクエストした。筋力トレーニングの負荷を増して肉体改造に着手。「超変革」した直球で金本監督の胸元をえぐる。
能見が伝説の4番打者との対戦を思い描いた。沖縄・宜野座での春季キャンプで、金本監督に打席からの投球チェックをお願いした。指揮官は昨秋、高知・安芸キャンプでも歳内のブルペン投球中にサプライズで打席に入り、現役さながらのオーラでマウンドを威圧した。能見も最強打者と向き合ってシーズンの糧にしたいようだ。
「立っていただけるのであれば、ありがたい。打者の感じたことを聞きたい。もし投げるんであれば、当ててもいいという気持ちでいかないとね」
金本監督は就任時から能見に「技巧派ではなく、速球派を目指せ!」とハッパをかけてきた。老け込むには早すぎる-。金本流の激熱メッセージに応えるためにも、“接待投球”は無用だ。キャンプ地のブルペンながら、全力で内角に直球を投げ込むつもりだ。
プロ12年生の36歳がチームスローガンの「超変革」を率先している。オフから筋力トレの改革を開始。「これまでにないくらい負荷をどんどん上げている」と、中殿筋と言われる臀部(でんぶ)の筋肉などを強化している。筋力アップで直球のスピード、質を改善する考え。「速球派に」の言葉がすべての原動力だ。
「年々、どうしても変化球が多くなっている。その意味を考えないといけない。捕手も(サインを)出しづらくなっている。そのへんを覆そうと思っています! 強気で押せるくらいにならないといけない」
ちなみに金本監督が現役時代に、対戦した経験がある。数年前、甲子園で行われた試合形式の練習で向き合い、無人の右翼スタンドに放り込まれた。「こっちが振ってくれるだろうというボールも振ってくれなかった」。ひょっとしたら、申し込みが殺到するかもしれない一流打者との対戦希望だが、能見にとっては真剣そのもの。おきて破りの「金本斬り」でキャンプの総仕上げを図る。【桝井聡】
◆金本監督と能見 金本監督は就任後すぐに能見に対して「工藤(ソフトバンク監督)さんになれって。技巧派にはいつでもなれるから。下柳にはいつでもなれるって」と笑いながら示し、能見も「期待に応えようと思っている」。打撃にこだわりを持つ能見はキャンプで打撃指導を受けたいとも要望した。金本監督が走塁革命を掲げていることを受けて「1度は走りたい」と「プロ初盗塁」にも意欲を見せた。



