両投げに転向!? 西武野上亮磨投手(28)が第2クール初日の6日、おもむろに両手で同時に投げ出した。的は約5メートル先に1メートル間隔で置かれた2つのコーン。約15分間、右手は右側の、左手は左側のコーンを狙った。左右のバランスを整える練習かと思いきや、「平常心で投げるトレーニングです」と明かした。
コボスタ宮城のマウンドを思い浮かべて投げていた。「苦手なことをイメージして投げると自然とどこかに力が入ってしまう。そうなると(球が)別々の方向にいく。同じ軌道で同時に、的に当てるのがベストなんです」。これまで同球場では通算8試合に投げて防御率5・25。相性は悪く「正直、嫌な印象はある。でもローテを守る上で『飛ばして下さい』とは言えない」。このオフから毎日取り組むメンタルトレは苦手克服とともに投手陣を支える男の自覚の表れだった。
世界で戦うアスリートからも刺激を受けていた。1月初旬の鹿児島自主トレには、なでしこジャパンDFの鮫島が参加。手を抜くことなく黙々と走り込む姿に「きつそうな感じを絶対見せなかった。練習でしたけど、プロ意識というかメンタルの強さをあらためて感じました」と振り返った。
この日はブルペンで39球。球の回転を意識した。敵地ヤフオクドームでのソフトバンク戦は、10年7月以来負け知らず。「優勝するには絶対にたたかないといけない相手ですが、今年は全チームから平均して勝ち星を重ねる。それがローテーション投手なので」。ずぶといメンタルで全球団キラーとなる。【佐竹実】



