普段は「対抗心バチバチ」の楽天ルーキーズが、グラウンド上で1つになった。25日、練習試合ソフトバンク戦。3回のチーム初得点は、梨田監督が「もう、戦力になっている」と認めるドラフト1~3位の新人3人の連動で生み出された。
2死走者なしから1番オコエ瑠偉外野手(18=関東第一)が、島袋の内角143キロをライナーで「芯で捉えられました」という左前打でチャンスメークした。続く2番の吉持亮汰内野手(22=大商大)が四球を選択。「選球眼が自分の良さ。自信あります」の言葉通り一、二塁と好機を広げ、3番の茂木栄五郎内野手(22=早大)に託した。茂木は「四球の後の初球。ストライクを取りに来たところを狙いました」と、初球を右前打とし、オコエを本塁にかえした。日本一チームから新人3人だけで1点を奪い取った。
日頃から行動を共にする3人ではない。茂木は「自分の生き残りに必死。一緒に頑張ろうというわけにはいかない」と素直な心境を明かす。俊足が武器の吉持も、新人合同自主トレ開始前から「オコエには負けません。高卒と大卒の違いを見せます」と火花を散らしてきた。仲良し集団ではなく、勝利を目指すチームとして。三者三様の個性がまとまり、先取点は生まれた。オコエは「やっている時はもちろん全力。新人3人の点というのは…。後から考えました」と笑った。
梨田監督は「強い相手でもやれると思って3人を先発させたが、また結果を出してくれた。新人を1、2、3番に並べたことなんて私は初ですよ。開幕スタメン? 可能性は0ではない」。開幕のみならず、ルーキーズ3人が近い将来の飛躍をも予感させた。【松本岳志】



