4年ぶりに古巣復帰の阪神藤川球児投手(35)が今日27日、初の対外試合に臨む。相手は韓国リーグの強豪サムスン・ライオンズ。登板は3イニング程度の予定だ。藤浪、メッセンジャー、能見、岩田の4本柱に続く、「第5の男」として存在感を示せるか。先発として新スタイルを追い求めてきた球児が、青い獅子を相手に真っ向勝負を挑む。
球児が武者震いだ。対戦する相手は11年から14年まで韓国リーグ4連覇を成し遂げたサムスン。日本球界でも活躍した李承■(元巨人)、バルディリス(元DeNA)らが在籍する強豪だ。一筋縄ではいかない相手を前にワクワクするのは勝負師のさが。古巣復帰後に初めて違うユニホームの打者と対戦する藤川も、声をはずませた。
「違う国の野球なんでね。興味はある。うれしいことですよ。異国の野球。楽しみですね。(試合のテーマは)投手なんでトータル。トータルでどうかですね」
今回の初対外試合が1つのテストでもある。初実戦となった14日紅白戦では2回1安打無失点、最速147キロと、ほぼ満点の快投だった。ただ、これはあくまでも自軍相手。今キャンプではカーブに加えて金村投手コーチからアドバイスを受けてスライダーに取り組むなど、スターターとして9回投げ抜くために試行錯誤してきた。その取り組みが正しかったのか否か。答えが出る。
今季から「C」をつけるベテラン福原がどっしりと構えるキャプテンなら、藤川は積極的に動き回る副キャプテンのように見える。26日もそんな場面があった。
メーン球場で実戦守備の練習が終わろうとした時だ。藤川がグラウンドにいた審判団を呼び止めた。本塁ベースカバーの際の新ルール「コリジョン(衝突)ルール」について問いかけたのだ。投手が本塁カバーに入る際のタッチの仕方などを自ら実演。輪の中心で何度も確認した。
チームに対する忠誠心と野球に対する好奇心。そして誰よりも鋭い洞察力。コツコツと準備を続ける球児が、期待通りの投球で先発としての力を示してくれるはずだ。【桝井聡】
※■は火ヘンに華



