西武が本番モードの攻めの守備陣形で失点を食い止めた。同点で迎えた9回2死一、二塁で、松本の左前打にチャージをかけた左翼手竹原がストライク返球。俊足の二塁走者・荒波をホームで刺し、終盤の勝ち越し点献上を防いだ。

 外野陣は定位置より約3メートル手前に守っていた。今季から導入されたコリジョンルールで捕手のブロックが禁止され、ワンヒットで二塁から生還するケースが増えた。終盤の1点もやれない場面で、これをどう防ぐか。その答えの1つが“超前進守備”だった。

 佐藤外野守備・走塁コーチは、相手打者など状況を鑑みてとした上で「相手が暴走したと思うような、ストライクを投げれば確実にアウトにできる位置に守らせる。もし打球が頭を越えたら自分の責任」と説明。ベンチがリスクを負う攻めの決断の必要性を説いた。

 判断の背景には今年張り替えられた新人工芝もあった。天然芝に近く、打球が跳ねにくい特徴から「通常より前に出ても、球足も遅くなるので選手はやりやすいと思う」(同コーチ)。西武プリンスドーム最後のオープン戦で見せた地の利も生かした積極守備。本拠地で迎えるシーズン開幕へ、インパクト十分のリハーサルとなった。【佐竹実】