広島黒田博樹投手(41)が巨人打線を4安打に抑える完封勝利を挙げた。菊池、田中らバックももり立てて圧倒。走者が出てもピンチの気配はなく、緒方孝市監督(47)も手放しで称賛した。丸、エルドレッドの1発も飛び出し、指揮官が目指す野球を全員で体現。連敗も止め、今日3日にカード勝ち越しを目指す。
結集されたチーム力は黒田の後ろ盾となり、巨人への「圧」となった。内野安打と西川の失策で2死二塁となった最終回。いやな雰囲気を察知した石原はすぐにマウンドに向かい、内野陣を集めた。これで落ち着きを取り戻し、最後はギャレットを中飛。9個目のゼロを並べた。場面、場面で全員が勝利に向かい力を集めた。緒方監督は「守り勝つ野球、ここにありという形だった」とサポートした野手陣を絶賛した。
指揮官が目指す野球が展開された。ベンチ全員が黒田を体いっぱいで支えた。首脳陣はギャレットの打席で大胆なポジショニングの指示を出した。二塁菊池は外野の芝部分で体を投げ出しながら強肩で安打をつぶした。8度打球を処理し、うち1つは併殺に仕上げた。遊撃田中は3回、長野のボテボテのゴロに猛チャージして仕留めた。
菊池 守っていて毎回黒田さんの気持ちが伝わってくる。何とかしたかった。僕は5、6回くらいから投げきると思っていました。
田中 黒田さんが投げるとゴロが増える。準備はしています。僕らがしっかり守れば球数も少なくなる。
打線は効果的に加点。3回に石原の死球、黒田の堅実なバントでつなぎ、田中の右前適時打で先制。4回には丸の1号ソロ、6回にはエルドレッドの1号ソロで加点した。昨季4試合で7得点と苦手だった巨人の左腕田口に襲いかかった。「ここ最近はいい形で点が取れている」と緒方監督もうなずいた。
全員野球で連敗を止めた。ベンチの明るい雰囲気に加え、何より失敗をお互いにカバーする姿が尊い。「それぞれに役割がある。今季は(連勝、連敗には)引っ張られない。うちの野球をすれば流れは来る」と緒方監督。時間をかけて作り上げてきたチームが、躍動している。【池本泰尚】



