屈辱のパフォーマンスだった。土壇場で同点に追いついた直後の10回。ソフトバンク・サファテがまさかのコントロールミスだ。外角を狙った直球は内角高めへ。レアードが巧みに振り抜き、左翼席に運んだ。これが決勝被弾。2打席連発で2度も「すし」を握られた。「外を狙ったが、中に入ってしまった。起きてしまったことは忘れて、次はきっちり抑えられるようにしたい。願わくば、これが現役最後のホームラン(被弾)になるといいね」。守護神の前を向く姿勢がせめてもの救いだった。
この日は日本ハム谷口の代打3ランを含め、3発を浴びた。チームの被本塁打数はリーグ断トツの45本。中でもレアードには、12本塁打中6本も献上している。工藤監督は「打たれるね。やってはいけないミスがある。ヒットはOK、ホームランはダメ。試合の後半に入れば、そうならないコントロールが必要だし、キャッチャーも冷静に考えないと」と渋い表情。8回は寺原が甘いスライダーを打たれた。内角を攻め切れず、それでいて、慎重さも欠いた。打線がつながりのある攻撃を見せ、試合の主導権を握っただけに、この日の逆転負けは痛い。しかも相手にとって、効果的な本塁打を許してしまった。
カード負け越しは4月5~7日のロッテ戦以来。実に12カードぶりだ。「そういう時もあるでしょう。いつも勝てるなら、苦労はしない。切り替えて、勝てるようにするのが、うちのチーム」と指揮官は言った。首位を快走するチームも、ペースが鈍る時がある。「1発病」という課題と向き合いながら、再スタートを切る。【田口真一郎】



