阪神梅野隆太郎捕手(24)の“復帰戦”は激動の1日となった。4月26日巨人戦以来の1軍戦でスタメン出場。前日まで4連敗を喫していた悪い流れを変えようと懸命のプレーだったが最後はマスク越しにサヨナラ被弾を見詰めることになった。

 「最後はフォークが高く入ってしまった。反省するところは反省して、また明日から頑張ります」。しっかりした口調で話す様子がせめてもの救いだ。

 原口が左手親指を打撲した前日9日夜、昇格の連絡を受けた。大汗をかきつつミットなど用具が入った大きなカバンを自身で運び、午前8時40分の大阪・伊丹空港発のフライトで札幌入りした。

 序盤は岩貞を好リード、日本ハム打線を5回2死まで無安打に抑えた。打っては5回、中前打で2点目のキッカケを作り、7回にも中前打で先発メンドーサをKOする働きを見せた。

 しかし守備で乱れた。1点リードの6回1死一塁で走者西川を刺そうとして一塁へ悪送球。三塁へ進めてしまう。直後にはスクイズからの挟殺プレーで手間取り、打者走者を三塁まで進めたことが響き、同点につなげられた。

 2軍落ちした4月27日、自身の代わりに昇格したのは育成出身で同年齢の原口だった。思い切った起用と思われたが、あっという間に正捕手に。1年目からレギュラーだった梅野からすれば信じられない展開だろう。その原口の負傷で巡ってきた1軍チャンス。今度はやすやすと手放すわけにはいかない。【編集委員・高原寿夫】