ソフトバンク内川聖一外野手(33)が2発5打点と大暴れし、巨人に最強軍団の4番の力を見せつけた。5連勝で貯金は今季最多の24、昨年に続く交流戦1位へマジック6がついた。

 一振りで試合を決めた。3回1死満塁、柳田の押し出し四球で1-1の同点に追いついた直後だった。左腕今村の初球、真ん中に入ってきたスライダーを見逃さず左翼席へ。勝ち越しの10号満塁弾をたたき込んだ。工藤監督も「これこそが4番」と最敬礼する1発。7回には左腕戸根のスライダーを左翼テラス席へ11号のダメ押しソロ。14年4月19日ロッテ戦以来、2年ぶりとなる1試合2発だ。

 昨年、4番に座って打撃が狂った。長打を意識するあまりフォームを崩し、8年連続の3割には届かなかった。本塁打も11本に終わった。今季は長打にこだわらず、一昨年までの打ち方に戻し、59試合目で11本に並んだ。7日DeNA戦でチェンジアップを本塁打した時に「僕は変化球に対応しないと試合に出られない立場でレギュラーを取ってきた。直球をカーンと本塁打にするような打者じゃない」と話した。この日の満塁弾も「何も考えてなかった。配球を考えても分かんない。自分の反応が一番」と話した。高い技術で変化球をとらえての本塁打。それこそが内川の打撃だ。

 この日は父で情報科学高(大分)の監督・一寛さん(59)が観戦に来ていた。父は「昨年は角度をつけようとバットが上向きだったが、今年はレベルスイング。間がいい。自分の4番像というのがあっていい」と飛躍を確信している。交流戦も8勝2敗1分けと絶好調。今季の強さは4番内川が支えている。【石橋隆雄】