日本ハムが今季4度目の零封負けを喫した。「日本生命セ・パ交流戦」阪神2回戦(札幌ドーム)で、前夜のサヨナラ勝利の流れを生かせず完敗。打線は2回無死一、二塁で谷口雄也外野手(24)が送りバントを失敗。最大の好機を逸すると4月14日オリックス戦(京セラドーム大阪)以来のゼロ行進に終わった。交流戦は5勝6敗となり、波に乗れない戦いが続いている。今日の阪神戦に敗れソフトバンクが勝てば、自力V消滅する。

 ふわりと上がった打球が、試合の分岐点となった。2回無死一、二塁。カウント1-1からの3球目、谷口は投球と同時にバットを寝かせた。送りバントを試みたが、無情にも小フライ。捕手岡崎は捕球する素振りを見せながら、走者の動きを見てワンバウンド捕球を選択。難しい判断を迫られた二塁走者の田中賢、一塁走者のレアードは捕-三-二の併殺。栗山監督も思わず、下を向いて唇をかみしめた。谷口は「あのワンプレーで負けたと言っても…」と猛省。ミスから先制機を逃すと、今季4度目の零封負けが待っていた。

 痛恨のシーンを振り返った栗山監督は、自らを責めた。「監督がヘボだから負けたと、書いておいて」。2球目までは「打て」のサインだった。初球は見逃し、2球目はボール。犠打を警戒し、やや前進していた一塁手ゴメスが守備位置を下げた。サインは「セーフティー犠打」に変わった。同監督は「こっちの(伝えたい)意図が、難しくなってしまった」と悔いた。谷口は打席に入る前は「犠打」を想定。「打て」の指示に虚をつかれ、考えを整理できないまま任務を遂行できなかった。

 前夜のサヨナラ勝利も上昇気流につなげられなかった。交流戦は5勝6敗と黒星が1つ先行。快調に白星を積み重ねる首位ソフトバンクとの差も詰まらない。もどかしい現状に栗山監督は「我慢しながら、また何かいい流れをつかんでいくしかない。つかむまで、我慢し続けます」。失敗を糧にしながら、大きな波が来る時を待つ。【木下大輔】

 ▼今日12日の試合が日本ハム●、ソフトバンク○の場合、日本ハムはソフトバンクとの直接対決(14試合)を含め残り試合を全勝しても、ソフトバンクが日本ハム戦以外を全勝した場合、日本ハムは勝率で上回れない。このため、自力優勝の可能性が消滅する。