夢舞台で豪快アーチ! 「マツダオールスターゲーム2016」(15日・ヤフオクドーム、16日・横浜)の監督推薦が4日発表され、阪神から原口文仁捕手(24)が選出された。育成出身の大砲は本塁打を“予告”。藤浪晋太郎投手(22)岩貞祐太投手(24)も選ばれた。ファン投票選出の新人高山俊外野手(23)と阪神から4人が出場する。チームは今日5日から巨人3連戦(東京ドーム)に臨む。
虎のシンデレラボーイは興奮を隠すことができなかった。
「まずは驚き。そしてうれしさがあります。印象に残っているのは(04年)新庄さんのホームスチール。キャッチャーは矢野さん(作戦兼バッテリーコーチ)でしたよね。まずは雰囲気を楽しんで、出させてもらったら全力プレー。思いっきりプレーしたい」
各球団のスターが集う夢舞台。子どもの頃の記憶が瞬時によみがえった。あのプロ野球の祭典に自分が参加できる。考えただけで気持ちが高ぶった。
今年4月27日に育成選手から支配下登録。当日の巨人戦で1軍デビューし初安打もマークした。同29日には初スタメン。勢いは止まらず、自慢のバットも武器に5月にはセ・リーグ月間MVPまで獲得した。ここまで48試合に出場し、打率3割3分8厘、6本塁打、21打点。試合によってはクリーンアップを任されるなどバットで存在感を示している。夢のようなサクセスストーリーに加え、振り切る力は大きな魅力。野球ファンなら誰もが原口の描くきれいな放物線が見たい。もちろん、期待に応えるつもりだ。
「狙っては打てないんですけど、自分のスイングをした結果がいい結果になれば。力まずに狙っていきたいと思います」
ファン投票でも投票用紙のマークシートに名前が書かれていなかったが、一時はトップに立つなど健闘。最終的にはヤクルト中村に9万票以上の差をつけられたが、17万4556票を集めて堂々の2位だった。
「手間も掛かると思うけど、あれだけ票を入れていただいて感謝。うれしい気持ちと、ありがとうございますという気持ち」
この日は今季初となった野手の指名練習に参加し、神宮の屋内練習場で汗だくになりながらバットを振り込んだ。育成経験者の球宴アーチとなれば12年中村(DeNA)以来、2人目となる。原口が感謝の思いをバットに込め、まずは今日からの巨人戦に臨む。シンデレラストーリーには、チームの逆襲に貢献するシーンもあるはずだ。【桝井聡】
◆阪神のドラフト入団選手のうち、初出場した球宴で本塁打を放った選手は、69年第1戦田淵幸一(1年目)、80年第1戦岡田彰布(1年目)、00年第3戦坪井智哉(3年目)の3人。なお阪神の選手が球宴で本塁打を打てば、10年第2戦でのブラゼル以来、6年ぶり。



