巨人に意地はないのか。最下位の中日に1-5と完敗し、3連敗を喫した。初回に先発大竹寛投手(33)が投ゴロを一塁に悪送球して失点。打線もサインミスを犯すなど投打で凡ミスが生じた。首位広島が敗れたにもかかわらず、マジックを6に減らしてしまった。広島のマジック点灯後は1勝7敗。逆転優勝どころか、ペナントレースの見せ場も作れない。
試合開始10分もたたないうちに、東京ドームに大きなため息が起きた。1回無死一、三塁。森野の一塁寄りの投ゴロを捕球した大竹寛の一塁送球が、すっぽ抜けて大きくそれた。三塁走者に続き、一塁走者まで本塁生還。何でもない投ゴロでいきなり2点も失い、スタンドの熱気は冷めた。最下位相手に完敗。高橋監督は「それ(悪送球)がすべてではないが(影響は)大きいかなと思う」と厳しい表情で振り返った。
8月24日に広島にマジック点灯を許した翌日から精彩を欠く。7失策で1勝7敗。ミスによる敗戦が続く原因について、村田は「気持ちですかね。何と言っていいのか…言葉で説明するのは難しい」と総意を代弁した。CS制度が導入されて以来、首位と12ゲーム差で9月を迎えるのは初めて。逆転優勝の可能性は残っているとはいえ現実味が薄いのだろうか。この日も7回無死一塁で、ギャレットがフルカウントからのヒットエンドランのサインを見落として三振ゲッツー。シーズン終盤に首位を追うチームとは思えない、緊張感のない戦いが続いている。
広島は敗れたものの、マジックは6に減った。逆転優勝が絶望的となった今後、どのように戦っていくのか。村田ヘッドコーチは「巨人軍の意地を見せないといけない」と語気を強めた。高橋監督も「CSに向けて何かを考えているわけではない。やってほしいことは変わらない」と一戦必勝のスタイルを貫くことを求めた。
残り21試合。もはや逆転優勝は期待できない。ただ、球界の盟主にふさわしい、最後まで食い下がる姿を見たい。それがCSに、チームの未来につながるはずだ。【浜本卓也】



