阪神金本知憲監督(48)が就任2年目の開幕ダッシュを誓った。30日に広島に入り、敵地マツダスタジアムでナイター練習を行った。昨年に7勝18敗と大きく負け越した広島との開幕カードを「試練」と表現。成長した若手と糸井らベテランの融合で、試練を乗り越える決意だ。

 開幕の舞台設定は、指揮官にとって、望むところだった。昨年の覇者である広島と敵地で戦う。赤く染まったマツダスタジアムから始まる就任2年目。金本監督は昨年との心境の違いを問われ、こう答えた。

 「去年はホームで安心感はあったが、今年はアウェーで、去年のチャンピオンチームが相手。キツい感じはしますが、いきなりの試練。今年、たくましく戦っていく上で、それもいいかなと思う」

 試練には、実力を厳しく試すという意味がある。秋季キャンプから戦力の底上げをテーマに掲げ、若手を徹底的に鍛え上げた。糸井や福留、鳥谷らベテラン組も含め、「最高のメンバーがそろった」と言った。やってきたことが開幕から試される。だから試練という言葉を使った。

 オープン戦で試行錯誤した打順も完成には至っていない。その中で選手の状態を見極め、開幕スタメンを構築する。成長著しい高山を1番に置き、糸井-福留-原口のクリーンアップを編成することが濃厚だ。苦手とするジョンソンが相手。「去年の終盤はいい感じでとらえかけていた。選手がどれだけ苦手意識を持っているか分からないが、そんなに悲観はしていない」。チームの上がり目を実感し、苦手左腕を過去のモノにする。

 昨年は4月に一時は首位に立ったが、6月以降に失速。それでも開幕ダッシュを頭に描いた。「スタートダッシュに成功して、ペナントを取るチームもある。後から尻すぼみになるのも、現役で経験している。でもスタートダッシュするに越したことはない。したいですよ」。広島を撃破すれば、これ以上ない自信が手に入る。試練を乗り越えれば、チームは確実に勢いづく。【田口真一郎】