広島上位打線の27歳トリオ、タナキクマルが任務を遂行し、開幕カードを勝ち越した。田中広輔内野手と丸佳浩外野手が4安打、菊池涼介内野手が2安打をマーク。3人で計15打数10安打5得点と大暴れして、阪神を一蹴した。
試合前、いつものようにサロンのホワイトボードに、石井打撃コーチが〈今日の一言〉を書いた。河田外野守備走塁コーチの似顔絵が吹き出しでしゃべる。
「出る、つなぐ、かえす意識。結果は1つだが、方法がいくつもあることを忘れるな! 我慢、我慢 一丸で勝つぞ!」
心構えを、いきなり1、2、3番のタナキクマルが体現するから広島は強い。1回だ。「出る意識」の1番田中は追い込まれたが、バットを折られながら左前にしぶとく落とした。2番菊池は「つなぐ意識」。こちらも追い込まれながら、ヒットエンドランのサインに応えた。低めのフォークにバットを投げ出しながら拾い、左翼線へ。適時二塁打で先制点を奪った。
田中 第1打席は大切にしている。3人でリズムをつくって勝てる試合を多くできればいいですね。
菊池 3人でというより全員でですけど。2人に負けないように打たないと、打線がつながらないので。僕は送る気持ちです。
仕上げは丸だ。無死二塁から初球を右前適時打。クリーンアップだが「つなぐ意識」で、走者をかえした。3回、4回も3人のうち2人が打つなど三位一体。前日1日は安部がヒーローに。平成元年世代が、チームの顔だ。
丸 安部は別にいいんですけど、今日みたいな攻撃が毎試合出来ればいい。
3戦連続の2桁安打で開幕カードを勝ち越し、敵地名古屋に乗り込む。黄金トリオがいる広島は、今年も止まらない。【池本泰尚】



