阪神金本知憲監督(49)が若手の1軍サバイバルをあおった。4日のDeNA戦(ハードオフ新潟)は雨天中止。指揮官は「野手でよくやったな、というのは誰もいないよ。ゼロですよ。高山もピンチやぞ」とアピール不足の若手野手にゲキを飛ばした。新外国人ロジャースが加入し、ルーキー大山も活躍。西岡が1軍復帰すれば、若手の枠は削られていく。球宴まで残り7試合が生き残りをかけた戦いの場になる。

 雨天中止になった新潟で、指揮官は若手野手のバットを振る姿を見つめた。中谷や高山がロングティーに取り組む。その視線は厳しかった。「期待していたんだから。原口も北條も。高山もピンチやぞ。ピンチやと、分かってるのかな? ツヨシ(西岡)が帰ってきたら…。ファーストもロジャースが打ったら。中谷も…。外野も西岡、糸井、孝介(福留)、大山…」。育成に力を注いできた若虎たちに、物足りなさを感じている。もう与えられるチャンスは多くない。高山でさえも、結果を残さなければ、立場は危うい。1軍サバイバルを予告した。

 チームは開幕から好調だったが、打線が湿り、8連敗で首位広島に大きく水をあけられた。糸井や福留が不振に苦しんだが、それだけでなく、若手も元気を失っていた。まずは北條が6月30日に2軍に降格。ルーキー大山の活躍で、中谷、原口もスタメンの座から遠のいた。指揮官の口調は厳しくなった。「野手でよくやったな、というのは誰もいないよ。ゼロですよ。外国人も来るし、大山もきた。西岡も帰ってきたら、もっとなくなる。そこらへんを考えて、いい意味で危機感、緊張感を持っていかないと。知らん間に、試合に出られなくなっているよ。もうちょっと遅いけど…」。

 新外国人ロジャースが近日中にも来日。リハビリ明けの西岡とともに、後半戦に合流する可能性は十分にある。1軍の枠は当然、削られる。西岡、大山は外野の守備も可能。内外野ともに、若手は危機に立たされている。

 8連敗の後、2連勝で態勢を立て直した。再び貯金10の2ケタを目指していく。「僕らは毎日、勝ちたい」と指揮官は言った。逆転優勝には若手の突き上げも必要だ。猛烈ゲキに応えてくれるか。球宴まで、残り7試合。若虎の意地が見たい。【田口真一郎】