通算2000安打の偉業を達成した巨人の阿部慎之助内野手(38)は時折表情を崩し、喜びを語った。

 -達成前の気持ちは

 阿部 いつもと違うどきどきした気持ちもあった。早く打ちたいな、というのは正直あった。久々にたくさんのマスコミの方が寄ってきていたし、重圧はひしひしと感じていた。

 -プロ生活を振り返って

 阿部 勝てる一本を、といつもコメントするが、そう意識した方が野球にも入れる。個人成績も大事だけど、そればかり意識すると打てない日々もあった。それが分かったというか、難しいなと。

 -巨人の生え抜きでは5人目の快挙

 阿部 辞める時にもう1回、すごい数字を打ったんだな、と振り返ることができればいいかなと思う。

 -記念球は

 阿部 とりあえず子供たちに触らせて、その後に父親にあげたい。

 -苦しかったことは

 阿部 首、肩を痛めて捕手ができなくなったこと。捕手でやりながら打ちたかったが、そういう(一塁手の)道を僕と考えてくれたおやじと原前監督には感謝している。