労組日本プロ野球選手会は7日、大阪市内で定期大会を開き、同選手会の新会長に西武炭谷銀仁朗捕手(30)を選出した。楽天嶋基宏捕手(32)の後任となる炭谷は、平安(現龍谷大平安=京都)出身で、高卒選手初の選手会長となった。 「大先輩方がずっとやってきた選手会なので、少しでもより良いものになればいい。もうすぐ大きな国際大会が3つ(19年プレミア12、20年東京五輪、21年WBC)控えているので、僕自身ができることを全力で取り組んでいきたい。お話を頂いた時には、そういう役割に選んでもらったと、うれしく思いました。責任は重いですし、やることはたくさんありますが、光栄なことなので引き受けさせていただきました」と言った。

 この日は同選手会が契約更改交渉において、全選手に事前の金額提示を行うことを要望した点などについて議論を行った。炭谷新会長は「嶋会長が最後に取り組んできた契約更改の改善について、全員で議論しました。満足度が低かった球団では改善がなされ前進したと思いますが、まだまだ十分な意見ではありませんでした。来年の契約更改までの解決することを決議しました。新会長でまだ分からないことが多いですけど、まずはこの問題に全力で取り組みたいと思います」と話した。

 炭谷は西武の選手会長を2年務め、プロ12年間で通算1122試合に出場。WBC2大会、15年のプレミア12に出場するなど豊富な国際経験を積んできた。