偶然なのだろうか-。楽天が30日、トラブルを経てキャンプ地の沖縄・久米島に入った。午前11時15分、仙台空港から予定通りに日本トランスオーシャン航空(JTA)のチャーター機で出発。だが、久米島空港到着は予定よりも1時間遅い午後4時だった。4日に亡くなった元監督の星野仙一氏(享年70)の故郷岡山の空港に着陸して給油したためだった。梨田監督は「星野監督にごあいさつして来ました」と言った。

 この日、仙台空港は連日の雪の影響を受けて、滑走路が一部凍結。離陸の際に使用可能な滑走路の距離が限定される事態となった。通常よりも短い距離で離陸しなければならないため、機体を軽くする判断が下り、燃料を減らす措置が取られた。ただ、それでは久米島まで燃料がもたないため、岡山に立ち寄った。伊丹、広島や福岡ではなかったことに、球団関係者は「偶然だと思いますけど、不思議ですね」と話した。

 広島出身で、岡山商大で4年間を過ごしたドラフト1位の近藤弘樹投手(22)は運命を感じていた。「星野副会長の地元に降り立ってから来るのは、何かあるんじゃないかと思う」と空を見つめた。星野氏も期待を掛けていた最速153キロ右腕はキャンプ1軍スタートが決まっており、宿舎の同部屋は16年ドラフト1位の藤平となった。「同じピッチャー。聞けることは聞きたい。自分は角度のある直球が武器。アピールしていきたい」。きっと星野氏も見守っている。【栗田尚樹】