2年目の阪神小野が宜野座キャンプの投手MVPに輝いた。全体のMVPにロサリオを挙げたあと、金本監督が自ら切り出した。

 「あと少し名前を挙げるなら、投手では小野が、かなり伸びてきているなと」

 2月28日のブルペンをチェックした金本監督は、速球の球筋に思わずうなったという。小野は前日27日の紅白戦で1回に3者連続三振を奪うなど、2回を無安打無失点。今年4度の実戦で9イニングを零封だ。先発の残り3枠を競うが、不調の岩貞らに先んじて着実に前進。指揮官は成長を認め「かなりやってくれるんじゃないか」と声もはずむ。

 高評価を伝え聞いた小野自身も自覚十分だ。「シーズンを通して、そういう評価をしていただける活躍をできるように」。明確な目標もある。「1年間1軍ローテで回ることと、規定投球回数を目標に頑張る」。昨年は78回2/3で2勝。ノルマの達成は、チームの飛躍に直結する。