阪神梅野が振り抜いた打球は、オレンジ色に染まったバックスクリーン右のスタンドに吸い込まれた。2回2死走者なしの場面で、今季1号となる先制本塁打。巨人野上が投じた142キロの外角直球を、この日のファーストスイングで仕留め「後ろがピッチャーだったので、ここっていうところでしっかり振り抜けました」と振り返った。
好調な打撃を象徴する一振りだ。片岡ヘッド兼打撃コーチは「甘い球がきたら、しっかり振れるスイングになってきた」という。昨季は2本塁打に終わったが、甘い球を1球で仕留める確実性が出てくれば、本塁打量産も期待できる。ここまで打率3割7分5厘。同2割6厘と苦しんだ昨年の姿ではない。まだ開幕3試合とはいえ、今季から取り組んでいる足を上げて間をとる新打撃フォームが結果に結びついている。
3戦連続のスタメンマスクをかぶり、投手のワンバウンド投球をしっかり止めるなど、バットだけでなく守備でも存在感は十分。攻守の要として、けん引役の1人となる。【古財稜明】



