東海大が武蔵大に延長10回サヨナラ勝ちし、5季ぶり70度目の優勝を飾った。0-0の10回に5番の藤井健平外野手(3年=大阪桐蔭)が大学1号のサヨナラ3ランを放った。安藤強監督(54)は就任3季目で涙の初優勝となった。東海大は全日本大学選手権大会(6月11日から7日間、神宮ほか)に出場する。
苦しんで、たどり着いた優勝は鮮やかだった。10回2死二、三塁で藤井健がスライダーを捉えた。打球が右翼手の頭を越えると、東海大ナインがベンチから飛び出した。「無心だった。今でも本当に打ったのかなと思うくらい。優勝から2年遠のいて、みんな死ぬ気でやれた。めちゃめちゃうれしい」。大学1号が5季ぶりの優勝を決めるサヨナラになった。
17年から指揮を執る安藤監督は笑顔で宙を舞った。「新チームになり、みんなが『強い東海を復活させよう』と。本当によくやってくれた」。社会人のホンダの監督として、巨人長野らを擁し09年都市対抗を優勝。15年から社会人日本代表監督を務めていた中、急転直下ともいえる人事だった。常勝軍団を率いる覚悟は相当だった。「いろいろな思いがあった。自分の母校のため、優勝できてうれしい」。語るうちに、大粒の涙がこぼれた。
3番手で登板したドラフト候補の飯嶋海斗投手(4年=成田)は、4回を投げ5者連続含む8奪三振。エース青島凌也投手(4年=東海大相模)をケガで欠く中、総力戦で戦い抜いた。安藤監督は「選手権でも東海の野球をしっかりやっていきたい」と言い切った。強い東海大を今度は全国で見せる。【和田美保】



