残り物に福があった! ロッテ井口資仁監督(43)が3球団競合の末、1位指名した大阪桐蔭・藤原恭大外野手(3年)の交渉権を獲得した。抽選順は最後だったが、就任後初のくじ引きで“当たり”をゲット。将来的にトリプル3を狙える超高校級の逸材に、1年目から外野陣の刺激となることを期待した。

会場のファンから飛んだ「絶対残ってる!」の声援を背に、ロッテ井口監督は1枚残されたくじを右手で引き抜いた。広げて目に飛び込んだ「交渉権獲得」の文字。思わず右こぶしを突き上げた。「いやあ、福がありましたね。最後だから選ぶ権利はなかったですけど、一番いいのが残っていた」。1位指名を公言していた藤原の交渉権を狙いどおり“ゲット”した。

競合は覚悟していた。就任初年度の昨年は山室球団社長が抽選を担当したが、「今年は僕が」と約1週間前に大役を引き受けた。「できれば単独が良かったですけどね。2分の1より3分の1のほうが気が楽だった」。いつも信じる占いでもこの日が最良と出ていた。「今日何かいいことがある。それがずばり的中した」。笑みが止まらなかった。

「うちのチームにベストマッチする」と褒めちぎる。俊足に高校通算32本塁打の長打力を備える。1位候補には同じ大阪桐蔭の根尾もいる中「自分の野球では足を非常に大事にしている。1番ないし3番を打ってもらいたい」と走力を重視。将来的に「サーティ・サーティ(30本塁打30盗塁)をクリアできる選手ではないかな」。ソフトバンク柳田や西武秋山のような、球界を代表する外野手になる逸材とほれ込んでいる。

主力が30代と高齢化が進む外野陣の若返りも目的だ。今季は7月に荻野が右手を骨折して以降、先発メンバーは流動的だった。「そろそろ世代交代していかなきゃいけない時期。刺激になってほしいですし、良ければどんどん使っていきたい」と、春季キャンプから1軍メンバーをおびやかす存在になることを期待している。

指名あいさつにも監督自ら大阪へ赴く予定。「ミスター・マリーンズになれるようにこれから一緒に頑張っていきましょう」。カメラを通して伝えたラブコールも次は直接、伝えたい。【鎌田良美】