広島は29日、福井優也投手(30)と楽天菊池保則投手(29)の交換トレードが合意に達したと発表した。福井は「突然のことで驚いていますが、ここまで育ててもらった広島東洋カープとファンの方に、新天地で頑張って活躍している姿を見せることが、一番の恩返しだと信じて頑張ります!」と球団を通じてコメントした。

右腕の福井は済美(愛媛)、早大を経て10年ドラフト1位で入団し、ここまでプロ通算29勝36敗。1年目に8勝、15年には9勝を挙げたが、今季は自己最少の3試合登板で0勝3敗、防御率8・40と5年ぶりの未勝利に終わっていた。移籍先で復活を目指すことになる。

菊池は07年高校生ドラフト4位で楽天入団。先発、中継ぎをこなす万能右腕だが、今季までの3年間で17試合登板にとどまっていた。

菊池は球団を通して「11年間、大変お世話になりました。チーム、球団の皆さん、そして、東北のファンの皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。楽天イーグルスでの一番の思い出は、やはり13年の日本一で、今でも鮮明に覚えています。仙台に11年いましたので、僕にとって、東北・仙台は第2の故郷です。来シーズンからは広島東洋カープの一員としてチームの勝利に貢献することが皆さんへの恩返しになると思います。広島で心機一転頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします」とコメントした。