阪神は矢野体制でのオープン戦初勝利は目前で消えた。1点リードの9回1死三塁。守護神候補の藤川が谷内に前進守備を破られる右前適時打を許し、同点に追いつかれた。

引き分けに終わり、矢野燿大監督は「オープン戦とはいえ、もちろん勝ちたかった。オープン戦だから負けていいと思って戦ってない。持ち越しで申し訳ないけど、目いっぱいね。まずは、シーズンに向けてしっかりやる」と話した。チームは5連敗中。12球団で唯一、白星がない。

矢野監督の一問一答は以下の通り。

-岩貞は真っすぐもまだ伸びてきそう

打者の感じを見ているとね。スピードガンでは分からない部分で、しっかり差し込んでる球も多かった。空振りも取れていたし、最初に1軍に来たときは、どの球種でも空振りを取れるのが岩貞の強みやった。

-土曜日に投げたので開幕まで逆算してしまう

そうなん? まだ時間あるし、慌てるなよ(笑い)。

-ただ、今日の投球だと当然…

もちろんね。ただ、俺らは気を引き締めたい部分があるから、どうしても。これに近藤や西川が入った打線ならどうだったか。

-マルテにも1本出たが状態はどう映るか

自分のなかの安心材料というか。ヒットが出ないと、どうしても焦ると思う。そういうものが、ちょっと消える1本にもなった。

-浜地は2イニング目に大田、中田に被弾した

アイツにとって意味のある打たれ方。1軍のレギュラークラスがどういう打撃をするかは、いままで浜地が経験できていない部分。2軍なら、あれで打ち取れたり、打ち損じてくれたりするところが本塁打になるのはアイツがすごく勉強になる。1個1個の球はすごく良かった。まだ、今後の予定は分からないけど。あの球であれば、何とかチャンスはあると思っている。