開幕スタメン入りへ1歩前進した。ロッテ加藤翔平外野手(27)が20日、西武とのオープン戦に「2番左翼」で出場。

先制ソロを含む2安打を放ち、19日の西武戦第2打席から続く連続安打を5に伸ばした。オープン戦打率は4割9厘。2年連続の開幕スタメンが見えてきた。

初回1死、1ストライクからの2球目。高橋光の137キロのスライダーに迷わず振り抜いた。「スコアラーの行木(なめき)さんと毎日『どうしていこうか』という話ができている。自分のイメージしていたより(空振りした)初球のスライダーが速くてキレのあるスライダーだったので、自分の中でイメージを修正して打てたんじゃないかなと思います」と1球で修正し、右翼席へ運んだ。

準備と復習の積み重ねが今の結果を招いている。「何も準備せず打てるほど技術は高くない。その中で打撃コーチであったり、行木スコアラーであったり、自分の意見を交えながら話し合いができている。1打席1打席、準備と反復というか反省ができているのがいいのかなと思います」。強制されるわけではなく、自分の考えも伝えながら準備することが好調の要因だ。

今季の外野の定位置は、オープン戦打率4割6分7厘の角中は当確。移籍2年目の岡が14日の台湾・ラミゴとの交流試合で5安打を放つなど、1番を任されることが多かったが、ここ4試合では11打数1安打と調子を落としている。井口監督は「外野陣の中では角中と(加藤)翔平が調子がいい。加藤の1番も考えられるし、出塁率の高い選手を1番にと考えてる」と加藤の1番起用も示唆。実績の荻野、打撃好調の清田、ルーキー藤原を含め、残り3試合で調子のいい選手を見極める。

これまで先発出場したオープン戦では2番を任されることが多かった加藤は「展開によっては考え方を変えないといけないこともあるが、根本的にはどんどん振っていくことが大事。『初球から振れていないことが多い』という監督のコメントとかを見ている。初球から振っていくスタイルは、1番だろうが、2番だろうが、下位打線だろうが変えずに、どんな打順だろうとやっていきたい」。加藤翔平は準備と積極性で開幕スタメンを射止める。