阪神近本光司外野手が2回に二盗を成功させ、リーグトップタイとなる11盗塁目を記録した。

1死一塁で遊ゴロを打って、走者が入れ替わる形で塁に残ると、次打者の3球目にスタート。勢いよく二塁ベースにスライディングした。1度はアウトの判定が下されたが、その直後に近本が両手を開いてセーフを主張すると、ボールもこぼれており、判定は変わってセーフとなった。

「(盗塁など)得点につながるようなプレーをしていきたいです」

ヤクルト山田哲、中日大島に並んだ。ドラフト指名時から目指す盗塁王も視野に入れ、虎のリードオフマンは日々成長している。

バットでは6回の第4打席まで11打席ノーヒットと、直近は結果が出ていなかったが、9回に中前打を放って12打席ぶりに「Hランプ」をともした。矢野監督は「状態としては、いいときからちょっとね。シーズンずっと(試合に)出だすと疲れも出始める。そういう部分に入っているかもしれない」と懸念していたが「最後の1本、いい形でね。1本出るのと全然、違うと思う。近本が(塁に)出るのは相手にとってもすごく嫌なこと」と評価した。

近本は試合後に「1本出たのはよかったです。もう少しチャンスで打てたら…」と語るなど慢心はない。継続して結果を残す新顔は頼もしい。【真柴健】