ソフトバンクの守護神森唯斗投手(27)が9回1点リードを守れず逆転負けし、今季3度目の3連敗となった。

1死一塁から外崎に初球カーブを中堅ホームランテラスゾーンに運ばれる逆転2ランを食らった。今季19試合目での初被弾に、森はぼうぜんと打球を見送った。今季3敗目、ここ3試合で2敗となった森について、工藤監督は「球の質の変化は感じていない。これまで通り抑えをやってもらうつもり」と責めなかった。

この日はここまで援護が少ない先発大竹に打線が4点をプレゼント。大竹も山川に2被弾されながら、111球を投げ試合をつくった。「山川さんの本塁打は、悔いが残るしもっと丁寧に投げるべきだった。ただ山川さんの前に走者を出さなかった点は自分でも評価できるところ」。6回で降板も3失点も、今季ワーストになるほど、7試合すべて安定感抜群。それでも2勝目とはいかなかった。

救援陣に疲れが見える中、2番手松田遼は13試合連続無失点、モイネロも155キロの直球で山川らをねじ伏せた。指揮官は「いい結果を出し続ければ投げる場所も変わってくる」と語り、開幕から主にビハインドの展開で無失点を続けてきた松田遼をこの日は勝っている場面に抜てきした。疲れが見え始めるリリーフ陣の中、調子のいい投手を見極める。今季初の3カード連続の負け越しとなった。「明日(16日)切り替えて」と、工藤監督は前を向いた。【石橋隆雄】