ソフトバンクの新外国人カーター・スチュワート投手(19)が3日、福岡市内のホテルで入団会見に臨み、背番号「2」のユニホームに袖を通し「質の高い野球を6年やり、日本で一番の投手になりたい。試合からしばらく離れているので、2~3週間で試合に投げられる」と笑顔で話した。最速は98マイル(157キロ)でツーシーム、フォーシームを投げ分け、カーブが得意で、チェンジアップ、スライダーを投げる。

米メディアの報道によると6年契約、620万ドル保証(約6億8200万円)で、出来高込みの総額最大1200万ドル(約13億2000万円)という。

160キロ近い速球が武器。昨年の米ドラフトでブレーブスに1巡目(全体8位)指名を受けたが、身体検査で手首の懸念は判明して入団に至らなかった。今年6月のドラフトでも上位指名が確実視されていたが、ソフトバンクの球団施設を見学して日本行きを決断した。「2、3カ月悩んだ。家族、彼女と離れるのは大変だが、大事なのは野球をすること」と異例のチャレンジまでを振り返った。

趣味はゴルフ。「ゴルフクラブを持ってきた。3歳から初めて、ベストスコアは65だよ」と笑った。ドライバーで360ヤード飛ばし、ゴルフ選手として大学から勧誘されたこともあった。

◆カーター・スチュワート 1999年11月2日生まれ。米フロリダ州出身。NPBでのスコアボード表記は「スチュワート Jr.」。エウガリエ高3年時に61回2/3で防御率0・91、128奪三振をマークし、全米高校トップ選手の1人として名をはせた。18年6月のドラフトでブレーブスから1巡目(全体8位)指名を受けたが交渉が難航し、契約合意に至らず。同年秋から東フロリダ州立短大に在籍し、今年6月のドラフトでも上位指名が有力視されていた。198センチ、91キロ。右投げ右打ち。