ロッテの投手交代をハプニングが襲った。

8回のイニング間、6回から登板したチェン・グァンユウ投手(28)が1度マウンドに向かうも、ベンチに下がり西野勇士投手(28)がマウンドへ。投球練習中に審判団が何やら話し合った。西野は投球練習を終えたがベンチに戻り、チェンが再びマウンドに向かった。

実は8回から西野が登板する予定だったが、チェンが交代に気づかずインフィールドに立ち入ったため、交代が認められなかった。公認野球規則5・10(i)の「すでに試合に出場している投手がイニングの初めにファウルラインを越えてしまえば、その投手は第1打者がアウトになるかあるいは一塁に達するまで、投球する義務がある」が適用された。

野球規則には例外として「ただし、その打者に代打者が出た場合、またはその投手が負傷または病気のために、投球が不可能になったと球審が認めた場合を除く。また、投手が塁上にいるとき、または投手の打席で前のイニングが終了して、投手がダッグアウトに戻らずにマウンドに向かった場合は、その投手は、準備投球のために投手板を踏まない限り、そのイニングの第1打者に投球する義務はない」とあるが、当てはまらなかった。その後チェンは無死一、二塁のピンチを作ったが西野と交代し後続を断った。

井口監督は「ピッチングコーチがチェンに(交代を)伝えたとは言っていたけど、なかなかチェンが理解できてなかったのかなと。こっちもちゃんと伝えないといけなかった」と振り返った。