楽天に暗雲が垂れこめた。今季初めて堀内謙伍捕手とバッテリーを組んだ先発辛島航投手が3回4失点。2番手以降も打ち込まれ、無失点に抑えたのは3回のみ。

13失点の大敗で3位に後退した。平石洋介監督(39)は「辛島らしくなかった。マウンドにアジャストできなかったか」と振り返った。

精神的な柱の離脱が響いた。捕手嶋が腰痛のため、17年4月以来2年ぶりに登録抹消。この日の先発辛島とは9試合全てでバッテリーを組んでおり、出場の可能性を探って試合前練習のウオーミングアップには姿を見せるも状態が上がらず。試合後、石井GMは「一昨日くらいから張りが出た。MRI、CTを撮って確認をし、ファームで試合に出して状態を確認したい。10日たって良くなったからと上げることはしない」と最短での復帰を否定した。

また、試合直前に「7番中堅」でスタメンとして発表された辰己が急きょ欠場。打撃練習中に右肘の違和感を訴えていた。加えて、ここまで17発の主砲ブラッシュも下半身の張りで欠場。ともに大事を取っての措置で、石井GMは「シーズンを戦う上で休ませることを考えないと。もっと現場に入って、プランを万全にしたい」と選手の体調管理の再検討を明言。不安の芽を早急に摘む。【島根純】