地元兵庫出身の19歳右腕、中日山本拓実投手が甲子園でプロ初勝利を挙げた。阪神打線を6回4安打1失点。救援陣がリードを守り切って、ウイニングボールをプレゼントされた。

「本当にうれしいという気持ちしかないです。(ウイニングボールは)すごいうれしいですね。マウンドから見るのは去年デビューして以来。自分の投球をしようと思った。高校生のときは夢にも思っていなかった。実際に今日勝ててうれしいです」。

167センチの小兵右腕が大きな勝利を手に。「少しは報われたかな。少しでもそういう野球少年たちの希望になればいいかな、と思う」と話した。

兵庫・宝塚市出身で、少年時代は阪神ファンクラブの会員。甲子園での観戦が楽しみだったという。

 

◆山本拓実(やまもと・たくみ)2000年(平12)1月31日生まれ、兵庫県出身。兵庫県有数の公立進学校の市西宮に進学。3年夏兵庫大会ではチームを準々決勝に導いたが、報徳学園に延長10回サヨナラ負けを喫した。17年ドラフト6位で中日入り。18年9月12日、甲子園での阪神戦でプロ初登板。2年目の今季はウエスタン・リーグで13試合に登板し2勝6敗、防御率3・34。167センチ、71キロ。右投げ右打ち。

 

▼小兵選手 現役の小兵投手の代表は、中日山本や谷元と同じ167センチの石川(ヤクルト)。投手では育成選手の山川(巨人)が166センチで現役では最小兵。野手では西武の内野手水口が163センチで最も低く、167センチの福田(オリックス)らもいる。