ヤクルト寺原隼人投手(35)が今季限りで現役引退することが15日、分かった。

18年オフにソフトバンクを自由契約となり、4球団目となるヤクルトに加入した。昨季は中継ぎとして登板していたが、今季は先発に転向。開幕ローテーション入りも果たした。1軍では4試合に先発。4月11日広島戦(マツダ)では、ソフトバンク時代の17年5月7日ロッテ戦以来704日ぶりの白星を挙げるなど2勝1敗の成績だった。

福岡の家族と離れ、初めて単身での生活を送った。日南学園(宮崎)のエースとして01年夏の甲子園で158キロを計測した投球スタイルからは変わったが「もう1回、野球をするチャンスをもらえた。必ず恩返しをしないといけない。家族にも、いいところを見せたい」と覚悟を決めて臨んでいた。しかし、8月以降はコンディション不良などで2軍での調整が続いていた。11日のイースタン・リーグ巨人戦(戸田)に先発したが、1回途中4失点で降板。自ら、18年間のプロ生活に幕を下ろす決断をした模様だ。

◆寺原隼人(てらはら・はやと) 1983年(昭58)10月9日、宮崎市生まれ。日南学園で当時高校生最速の158キロを計測。01年ドラフト1巡目でダイエー入団。横浜、オリックス、ソフトバンクを経て今季からヤクルトでプレー。179センチ、86キロ。右投げ右打ち