最速149キロ左腕、興南・宮城大弥(ひろや)投手(3年)が、オリックスから1位指名され、プロへの決意を新たにした。沖縄・那覇市の同校で授業を受けた後、テレビモニターが設置された部屋で待機。「外れ外れ1位」ながら一緒に見ていた両親とともに喜びを分かちあった。

宮城 ただ単にうれしかった。プロ野球は小さいころからの夢でした。元中日の山本昌さんのように、息の長い投手になりたいし、子どもたちに夢を与えられるような選手になりたいです。

1年夏、2年夏と甲子園を経験。2年の甲子園初戦では、無死満塁で登板して三振、投併殺で切り抜けるなど「強心臓」ぶりを発揮した。今年春の九州大会では最速149キロをマーク。夏も沖縄大会5試合で先発し、決勝までの3試合連続2ケタ奪三振をマークした。「オリックスには大城さんもいるし、一緒に1軍でプレーしたい」と興南OBの先輩との「タッグ」を心待ち。「今はまだ、追いついていませんが、佐々木くん(ロッテ指名)と同じリーグだし、もし投げ合うことがあったら勝ちたい」。剛球右腕との対決も夢見て、飛躍を期す。【浦田由紀夫】