東洋大が国学院大に快勝し、2勝1敗で勝ち点を2とした。前日のドラフト会議でロッテから2位指名された佐藤都志也捕手(4年=聖光学院)が2ランを含む3打点。チームを勝利に導いた。

亜大は駒大に競り勝ち、こちらも2勝1敗で勝ち点を2とした。最終週に勝ち点1で並ぶ立正大と駒大の直接対決で、1、2部入れ替え戦に回る最下位が決まる。

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2位指名に応え、佐藤が強打を見せつけた。ドラフトから一夜明け、視察するロッテ永野チーフスカウトの目前で勝利を決定づける2ランを放った。2点差に追い上げられた8回、1点を追加しなおも一塁に走者を置き、右翼へ豪快に打ち込んだ。「あそこは1発を狙っていい場面でした」。主将としてチームを最低限の入れ替え戦回避に導き、冷静な表情で振り返った。

試合後、球場の通路で永野チーフスカウトの姿を見かけると礼儀正しく握手。2位指名のお礼ともいえる一撃でロッテ関係者を喜ばせた。高校時代に指名漏れを経験。大学でもまれて、今度こそ指名を勝ち取ると誓った通りの結果となったが「指名順位とか、あまり気にしないようにしています」と淡々。派手さはないが、確実で打ち損じをしない高い技術が魅力。大船渡・佐々木の1位指名が注目されるロッテだが、佐藤も大きな戦力となるのは間違いない。