日本ハムからドラフト7位指名を受けた東日本国際大・片岡奨人(しょうと)外野手(21)が14日、福島県いわき市の同大で仮契約を結んだ。契約金2000万円、年俸700万円(いずれも推定)。札幌日大出身の道産子は、大渕スカウト部長、白井スカウトと会見に臨み「3拍子そろったスケールの大きい選手が目標」と決意を口にした。

50メートル6秒0、遠投110メートルの右投げ左打ちは、早くも課題と自覚する打撃力アップに取り組む。大渕スカウト部長の助言でミートポイントを後ろに下げ、長く球を見られるフォームに挑戦中。大渕スカウト部長は「伸びしろを期待している。実際会ってみると前向きで誠実。伸びる要素を持っている」と期待を寄せた。

6日に施設見学した千葉・鎌ケ谷のファイターズタウンでは、練習中の中島、清宮らに遭遇。「テレビで観ていた人と自分も一緒に野球をやるんだな」とプロ入りを実感。台風被害を受けた、いわき市内の平窪地区ではボランティアで泥の撤去を手伝った。喜ぶ住民の姿に「成長させてくれた福島に、活躍することで明るい話題を届けたい」と今度はプレーでの恩返しを誓った。

初サインの色紙には札幌日大3年時のチームスローガン「挑戦」を書き込んだ。「高校の時は何となく決めた言葉だったけど、大学でその大事さに気付けて成長できた」。子どもの頃から憧れ続けたチームで、原点回帰のスタートを切る。【野上伸悟】

考古学の権威でもある東日本国際大・吉村作治学長(片岡の交渉に駆け付け)「2年連続プロ野球選手誕生はすごいよねえ。本当に頑張ってもらいたい」