日本ハム吉田輝星投手(18)が17日、オフの自主トレ期間にプロ野球選手としてのレベルアップとともに、身長アップという珍目標を掲げた。

約1年前は173センチだったが、9月時点で3センチアップの176センチとなったという。目標は180センチ。技術も体も成長期の今オフは、しっかり睡眠をとり、しっかり練習し、しっかり食べて、あと4センチのひと伸びを目指す。

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突然のカミングアウトだった。2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で秋季練習を打ち上げた直後。18日からの自主トレ期間を迎えるにあたり、意気込みを語っていた時だった。「まだ、身長が伸びているんですよ。夢の180センチにいきたいです」。2カ月前の9月に身長を計測したところ、176センチあったという。約1年で3センチのアップ。「自分でもびっくりしました」と、うれしそうに言った。

球団公式発表では175センチだが、入団前に測った時は173センチだったという。この1年間で着々と肉体的な成長とともに、サイズもアップしていた。メジャーへ羽ばたいた大谷も、入団時には成長期の人間に見られる骨端線がみつかっていた。ただ、1年目終了時には消えて、身長の伸びも止まったとされる。吉田輝の場合は、エックス線などで検査したわけではないが、身長は伸び続けているもようだ。

“急成長”の要因は食生活の変化にも、あったようだ。プロ入りすると、球団の管理栄養士へ食事の写真を送り、都度、アドバイスをもらってきた。「牛乳やヨーグルトはとらないといけないと言われた。気をつけていたら、そのおかげか分からないけど、身長が伸びたのかも」。牛乳は苦手だが、指示に従って積極摂取。うれしい変化を感じることができた。

あらゆる成長には、睡眠も大事だ。18日からは自主トレ期間。自らスケジュールを組むことになる。「オフ期間は、きつい練習になると思う。次の日に疲れを残さないためにも、ゆっくり寝て、ちゃんと練習したい」と力説。「本当は12時間くらい寝たい」と笑うが、現実的な睡眠時間をきっちり確保するつもり。夢の180センチへ、あと4センチ。「睡眠と栄養バランスで、できるだけ伸びたらいい」。よく寝て、よく動き、よく食べて、技術も身長も伸ばす。【木下大輔】

◆骨端線 関節付近にあり、レントゲン撮影することで状態を確認できる。成長期を見極める目安とされ、見えなくなると骨の成長が止まり、身長の伸びも止まると考えられている。日本人男子の一般的な身長の伸びは、小学生30センチ弱、中学生10センチ強、高校生2、3センチ、大学生1センチ未満