DeNAの新入団選手記者発表会が22日、横浜市内のホテルで行われ、7人が意気込みを色紙に書き込んで活躍を誓った。ドラフト1位の桐蔭学園・森敬斗内野手(17)と同3位の明大・伊勢大夢投手(21)が書き込んだ言葉は自らがどんな選手になりたいかを熟考して編み出した造語。その人柄がにじみ出た。

背番6に袖を通した森が書き込んだのは「泰銘」。森は「泰の字には物事に動じない、一喜一憂しないという意味が込められています。心に波があったら活躍できない。だから泰という字にしました」と説明。さらに銘には、18年秋季関東大会1回戦・常総学院戦の思い出を込めた。「逆転サヨナラ満塁ホームランで、プロのスカウトの方に目を付けてもらった。ああいう1つのプレーで何か変わったり、感動を与えられる。周囲にすごく喜んでもらえたので銘を選びました」。将来のDeNAの主軸として何事にも動じず感銘を与えられる選手を目指す。

一方、伊勢が記したのが「喜力」。もともと九州学院時代に指導を受けた坂井監督が「友を喜ばせることが自分たちの力になる」という意味で「友喜力」という言葉を使っていた。伊勢は「大学では森下(広島ドラフト1位)の陰に隠れながらやっていたのですが(笑い)、プロという素晴らしい舞台で自分を堂々と出したい。これからは友だけでなくファンや周りの全員を勝利で喜ばせたい」。友をとって「喜力」とした意味を語った。【千葉修宏】