今季限りで現役を引退する楽天戸村健次投手(32)と西宮悠介投手(28)の引退セレモニーが24日、本拠地楽天生命パーク宮城でのファン感謝祭で行われた。

ともにユニホーム姿でグラウンドに立ち、スピーチを行った。

立大から09年ドラフト1位で入団した戸村は「私、戸村健次は今シーズン限りを持ちまして、現役を引退することを決めました。これまで応援してくださったファンのみなさま本当にありがとうございました。みなさまの支えにはついに応えることはできませんでしたが、私は東北が、宮城が、そして仙台が大好きです。あの震災から立ち上がった東北のみなさまの強さや勇気、楽天が初優勝した時の東北を挙げての盛り上がりや熱さ、そしてチームがどんな時でも大きな声援をくださった優しさや思いやりというものを選手として一番近くで感じることができて、私は選手として本当にこの楽天イーグルスに入団することができてよかったと心から思います」とファンへ感謝の言葉を並べた。

10年間のプレーで通算107試合(うち先発55)に登板。17勝25敗、防御率4・35。今季は6試合の登板に終わっていた。予告先発投手が体調不良などで回避した際の代役として力を発揮。「『困った時のトム』と呼んでくれてうれしかったです」と頭を下げた。

横浜商大から13年ドラフト5位で入団した西宮は「今季で引退することを決めました。入団してから6年、至らぬ面もありましたが、監督をはじめ、コーチ、選手、球団関係者のみなさま、温かいご指導ありがとうございました。そして球場まで足を運んでいただき、応援してくださいました楽天イーグルスのファンのみなさま、本当に感謝しています」と時折言葉に詰まりながら思いを述べた。通算117試合に登板し9勝1敗5ホールド、防御率4・60。今季は14試合で1勝1ホールド、防御率7・71で戦力外通告を受け、合同トライアウトに参加していた。

ともに来季からは打撃投手を務める。新たなフィールドでチームを支えていく。